熊本地震の追悼と鎮魂と復興祈願

一年を迎えた被災地に諸宗が集う

4月19日、澄み渡る青空の下、(公財)世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会は、熊本県益城町金光教木山教会を会場に 「熊本地震の追悼と鎮魂ならびに復興合同祈願式」が開催されました。

全壊した会堂が撤去され、更地となった木山教会境内地において、天地書附とWCRPフラッグが掲げられた祭壇を前にして、イスラーム・九州臨床宗教師会(真宗大谷派)・木山神宮・清水寺・黒住教・金光教・曹洞宗・中山身語正宗・日本福音ルーテル教会・比叡山延暦寺・立正佼成会仏の宗教代表者が登壇され、祈りを捧げられました。

この式典には、同委員会に参画する 宗教者・檀信徒、学者そして地元宗教者ら 11 教派・団体の約 70 人が集いました。 金光教からは、本部より教務理事・布教部長の浅野弓師、総務部次長の河崎信示師、南九州教務センター所長の森義信師、次長の菊川信生師、熊本教会長 萬野信一師など受入の木山教会信奉者など大勢が参加しました。
この祈願式は、昨年4月に発生した平成28年熊本地震で犠牲となられた方々への追悼と鎮魂ならびに復興を祈願するものとして、WCRP熊本復興支援タスクフォース(責任者:黒住宗道師・黒住教副教主)を中心に今年から被災地で開催されることとなりました。

式典前には、参加者全員で地震被害の傷跡がまだ残る被災地を金光教肥後浜町教会長・橋本信一師と木山教会・矢野道代師の案内で徒歩にて見学しました。順路途中では、同委員会熊本復興支援タスクフォースが支援し設立された障害者支援施設を見学、また社殿屋根や境内灯籠などが崩れ落ちた木山神宮に赴きました。木山神宮では、矢田幸貴禰宜が発災当初から今日までの取り組みを紹介されました。

 

式典冒頭には、同日本委員会評議員である三宅光雄親先生(金光教泉尾教会長)が挨拶に立たれました。「宗教者は、祈りこそ大切にしなければならい。しかし、手を合わせて神仏を拝むことだけが祈りなのではなく、祈りの裏付けとして行動を伴わないといけない。祈りの中には行動があり、行動の中に祈りがなければならない。今回の会場受け入れをされた金光教木山教会の皆さまが、満面の笑顔で取り組まれている姿こそ、祈りの行動であり、大変印象的であった。私たち地元大阪から、『大阪救援隊』を数十回とボランティアに派遣させていただいて木山教会の方々にもお世話になっているが、その都度派遣させていただいている我々が、木山の皆さんの笑顔に救われ、助けられている」と述べられました。続いて、金光教本部教務理事の浅野弓布教部長が祭服を着用され、受け入れ教団として全体の祈りを勤められました。

そして宗教宗派別の祈りでは、泉尾教会親先生とともに教会長先生が白衣・紫袴・紋付き姿で登壇、教会長先生は天地書附を東西南北四方を向いてお唱えをされました。続いて泉尾教会親先生は、「御神願奉唱」を先唱されました。が捧げられました。すべての登壇の祈りの後、全員で黙とうを捧げました。

会場受け入れを代表して、金光教木山教会 矢野正紀教会長は「今日この全壊した木山教会境内地において、各宗・教宗派の方々が祈りを捧げられたことに、地元の宗教者としてこれほど感動したことは ないと謝意を表されました。また、ご先生自身が体験された被災当時の様子を熱く語られ、「いまわが命があることのありがたさを痛感している」とお話されました。

最後に同日本委員会理事、熊本地震復興タスクフォース責任者 の黒住宗道師(黒住教副教主)は、東日本大震災での支援経験を活かしながら、この熊本地震被災者への支援を行ってきたことを説明。『失われたいのち への追悼と鎮魂』『今を生きるいのちへの連帯』『これからのいのちへの責任』の3つ の方針に基づき、今後も共に祈り、共に行動していきたい」と述べられました。 同委員会は、今後も被災者支援と共に合同祈願式を被災地において毎年開催されるとのことでした。

建物解体作業の音が響くなかで、各宗・各派の宗教者の祈りが捧げられると被災地・被災された方々の速やかなる復興と命を落とされた御霊のお道立てを合掌して願わせていただきました。

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