金光教典楽

金光教典楽とは、金光教の祭典に使用される日本の伝統楽器を用いた音楽であり、吉備楽と中正楽に大別することができます。典楽の源流を求めれば、雅楽にたどりつきます。雅楽は、邦楽の原点の一つであるからです。(金光教典楽会本部ホームページより)

中正楽

特に中正楽は、雅楽そのものを規範にして、金光教の儀式に即応するような形で作られた金光教独自の祭典楽で、一見、その構成、響き、諸々が雅楽に似通っている、あるいは雅楽に聞こえてしまうといったように感じられることがあります。しかし、中正楽の響きは、祭典の厳かさをより深め際だたせるよう、リズムは祭典に臨む祭員の行作の動きに合うよう、独自の熟成を重ねて今日へと伝承されてきました。すべての曲が金光教の式次第に添って作られていることが特徴です。
吉備楽と同じく三管(笙・龍笛・篳篥)、三鼓(太鼓・鞨鼓・鉦鼓)、箏で演奏することを基本とし、時として和琴、神楽笛等が加わることがあります。

吉備楽

吉備楽は、明治の初頭に雅楽等をベースにして岡山に生まれた邦楽です。一番の特徴は、雅楽では補助的な役割を担っていた楽器である箏を、伴奏の主役として使用する点です。
すべての曲目にはそれぞれ歌詞がついており、演奏者はそれを歌いながら琴で演奏します。今で言うギターでの弾き語りに似ています。それに、雅楽に使用する楽器である三管(笙、篳篥、龍笛)や三鼓(太鼓、鞨鼓、鉦鼓)等による伴奏が付きます。
この吉備楽は、明治時代のニューミュージックといえます。雅楽の香りを持ちながらも、雅楽にはない新しいメロディとリズムは、当時としては近代的な感覚あふれる音楽としてもてはやされました。なお、誕生当初に吉備楽に取り入れられた歌詞には、当時の国学や国家政策の影響が顕著に見られます。また、舞が振り付けられている曲があり、この舞を「吉備舞」と言います。