希望の宇宙神代桜(うちゅうじんだいざくら)

金光教常盤台教会誌ル・ポン

金光教常盤台教会誌『ル・ポン』3月号を発行いたしました。

今月の表紙は、「宇宙神代桜」です。山梨県北杜市實相寺さんの神代桜は、樹齢2000年とも言われるエドヒガン種の古木で、日本三大桜(いずれも国の天然記念物)の一つとされております。(ほか二つは、岐阜県本巣市「薄墨桜」・福島県三春町「滝桜」)
伝説によると、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東国へ遠征された際この地に立ち寄られ、記念にこの桜をお手植えされたと伝えられています。
大正11年には、国の天然記念物に指定されました。当時は、高さ13.6m、枝張り東西27.0m、南北30.6m、高さ1.5m地点の幹回りは10.6m、の巨木でありました。幾度となく自然災害にあい、最盛期の大きさに比べると小さくなったものの、高さ約10メートル、東方に太く力強い枝を伸ばし、周囲約12メートルもあり、それらを支える幹の姿からは、「生命」を感じさせてくれます。
2008年(平成20年)から2009年(平成21年)にかけて、この神代桜を含む14種の花の種を国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」に8カ月半滞在させた後に地球へ戻し、無重力状態が発育に与える影響などを調べる実験が行なわれました。宇宙飛行した約120粒の種のうち、帰還後発芽したのはわずか2粒でしたが、うち1本は宇宙桜として實相寺で公開されています。この宇宙神代桜(仮称)は2010年(平成22年)に発芽し、2012年(平成24年)に異例の速さで初開花し、注目を集めました。
2017年(平成29年)3月、宇宙桜に成った実を発芽させた2世樹が、岩手県洋野町および福島県楢葉町に贈呈され、東日本大震災からの復興のシンボル「きぼうの桜」として植樹されました。その後も同様に、2018年4月には福島県浪江町と富岡町に、2019年3月には福島県飯舘村、宮城県名取市に贈呈、植樹されました。

實相寺の神代桜
實相寺の神代桜

3月10日(日)には、金光大神祭・復興祈願祭に併せて東日本大震災大海嘯復興祈願祭が仕えられます。

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